いちナぎのアニメログ

忘れていく前に自分の見たアニメを記録したいのです

2017年第4Q最終回感想

概要

2017年12月に最終回を迎えたアニメ作品の感想まとめです。
順番は50音順です。

いぬやしき

全体的には悪くない出来でしたがラストの展開に納得がいかず総評としては微妙…。
作品を通じて犬屋敷VS獅子神って構図を描いてきたはずなのにそのテーマ的な決着が10話であっさり描かれたきりで、あとは急に隕石が落ちてきてうやむやに。 10話で獅子神が語った内容なんで視聴者は随分前から知っているので、獅子神がそれに対してどういうアンサーをするかを期待してたのに単に絶望して暴走して終わりってどうなんでしょう。
バトルも最後はAIでの自動戦闘だからキャラの心情もクソも無いしね。犬屋敷と安堂がコソコソ修行展開的なことしてた意味は一体…。いや微妙なところでシナリオ反映してたけどそういうことじゃないだろうと。

とはいえ、原作がGANTZ奥浩哉さんなので実はまっとうなシナリオが描かれる事にはそこまで期待してなかったりはします。 まぁどうせ投げっぱなしで終わるだろうと。

本作で素晴らしかったのは何よりも小日向文世さんの熱演ですね。後半のほうなんか作画が声の演技に負けてるように見えました。
ベテラン俳優をTVアニメに起用するパターンはかなり珍しいと思うので稀有な事例ができたと思います。

Infini-T Force

3DCG+モーションアクターという組み合わせが意欲的だった本作。アクションは流石に見応えがありとても良かったです。
往年のヒーロー集結という設定的な美味しさがあり、ヒーローそれぞれが格好良い贅沢さがありました。

一方でシナリオが弱く後半のほうはかなり飽き気味に。この辺は単純にパパが悪役として、動機的にもアクション的にもダサいのが問題だった気が…。 この作品コンセプトだったらもっと分かりやすくヒーロー物テンプレに乗せたシナリオで良かったんじゃないかと。

そういう意味ではダミアン・グレイが作中至高の悪役でした。彼と対決する序盤の展開は本当に良かった。

キノの旅

原作自体があまりピンとこないので、アニメを見てても微妙でした…。
単純に「この作品は俺に対して何を伝えたいのだろう?」ということがずっとモヤモヤして見えないのが苦痛ですね。
まぁ逆にこの作品が好きな人はそのモヤモヤ感が好きなんだろうとは思いますが。

単純にワンアイデアのプロット+言葉遊びがベースの淡白な作品なら、同クールの十二大戦のほうが好みでしたね。(テーマもクソも無い分かりやすさが特に好き。)

クジラの子らは砂上に歌う

同クールの宝石の国と並んで画面作りが頭一つ抜けていた今期最良作品のひとつだと思います。 イシグロキョウヘイ監督の評価をより確かなものにした一作でした。

ただ一方でシナリオは尻切れトンボで何も描けていないに等しいので評価もクソもない残念さもあります。 原作とか企画的にこの終わり方にせざるを得ないのだろうけど、メイドインアビス宝石の国のように途中なら途中なりの終わり方を用意してほしいものだけど…。

それにしてもこういう意欲的な作品でも1クールしか枠確保できないのがいまのアニメ業界の悲しいところですね…。

少女終末旅行

原作があまりにも地味なので、アニメ化は薄味になりすぎないか不安だったんですがかなり頑張ってましたね。(とはいえやはり薄味感は否めないのですが…。)
好き嫌いは別れる作品だと思いますが僕は好きです。

アニメ化にあたってのスタッフの尽力ぶりがもっとも伝わるのが、巷でも評価が高かった5話「住居/昼寝/雨音」だったかと思います。 原作要素を拾いつつアニメらしい表現力で作品を膨らませる手腕は素晴らしかったです。

Just Because!

まずは作画が破綻せず最後まで走りきってくれてありがとうと言いたい。というものシリーズ序盤ではかなり作画面が危ぶまれた作品だったので…。
2話〜5話くらいまでは作画負担が少なくなるように配慮せざるを得ない演出の歯がゆさが伝わってきましたからねぇ。
6話以降の泉・夏目・小宮が中心となる物語は作画演出の復調も手伝って感情移入して楽しむことができました。
小林敦さんの初監督作品で、監督自身ががっつりコンテ参加するというかなり力の入った作品でしたが、その熱意にふさわしい作品に仕上がっていたと思います。

それにしても小宮が本当に良いキャラだったな、と。 泉を巡る恋愛劇って三角関係ですらなくてひたすら小宮が失恋に向けて走り続ける物語になってるんだけど、その健気さがまた良い。
この物語の主人公は誰がなんというと小宮恵那でした。

十二大戦

西尾維新原作でバトルロワイヤルものということで特に構えずエンタメ作品として楽しみました。 ただ残念だったのは後半作画が崩れまくってたのが…。アクション主体の作品なのでそこはしっかりコントロールして欲しかった。

ここまで作画が崩れてしまうのならフル3DCG作品がポツポツと出てきたなかで、せっかくグラフィニカ制作の作品だったのでフル3DCGで良かったんじゃ無いかなぁと思ってしまいました。 まぁそれはそれで別の苦労があるんでしょうが…。

血界戦線&BEYOND

オリジナル色…というか松本理恵色の強かった1期と対比して、良くも悪くも原作に忠実で優等生的なアニメ化をした2期でした。   本作は原作エピソードが30分に収めるには長く、2話に分割するには短いというとても扱いにくい特性を持っているので 如何にして原作要素を 削る/盛る かという点がスタッフの実力を試される部分だと思います。

そういう視点で各話を見ていくと、10話が大成功、6〜9話が微妙、あとは無難な出来という感じでした。
2期を経て改めて1期における松本理恵の原作咀嚼力の高さに恐れ入ります。(ただし僕はオリジナル要素否定派です。)

いくつか否定的なこと書いてますが全体としては普通に成功の部類に入るアニメ化だと思っています。
ただ唯一作品外で残念だったのは中村豊超絶作画のカットに輝度調整が入って画面が見づらくなっていたこと…。

Fate/Apocrypha

22話は素晴らしかった!
以上!!

他のことを語ってもネガティブ発言しか出てこないっス。

宝石の国

今期最良作品の一つ、どころかフル3DCG作品なら今後数年単位で一つの指標となるんじゃないかというエポックメーキングな作品だったと思います。
単純に3DCGで作られた世界やキャラの美しさもさることながら、アクション / レイアウト / カメラワークが抜群で画面を見てるだけで幸せになる作品でした。
これまでフル3DCG作品を語る際には「(通常の作画アニメと比して)違和感がない」という言葉で語られることが多かったように思いますが、 本作については3DCGでしか表現し得ない画面に仕上がっていました。 こうなってくるとアニメ化に際して作画表現が最適か3DCG表現が最適かといった選択が生まれてくるんじゃないかと想像しています。

正直な話、京極尚彦監督の良さってなかなか言語化しにくいと思っているのですが、こういった作品を生み出されると、やはりこの人は何かを持っている人なんだと再認識させられますね。 個人の作家性が高いタイプの監督というよりはディレクションが巧みなタイプの監督なのではないかと思います。

あと散々言われてますがとにかくフォス@黒沢ともよが凄すぎてヤバかったですね。この子の芝居が単純にエモいのでそれだけで作品を引っ張っていける力があります。 9話で別人になってしまったフォスを見たときの喪失感たるや…。

ボールルームへようこそ

原作の作風とアニメのテイスト共に”圧”のある作品でしたが、2クールに渡ってだれることなく視聴者に圧をかけ続けてくれた作品でした。この作品を見るとなんとなく息苦しさを感じるほどでした。

ダンスという身体表現がテーマの作品だけに作画は一切妥協が出来ない作品でしたが、そこはさすがProductionI.Gという所で見事に描ききってくれました。

この作品に唯一難点をあげるとしたら最終話時点でようやく多々良がスタートラインに立つという展開の遅さ…。まぁ原作通りだし、これでも原作ストックを全消化してしまう状態なので仕方ないのですが どうしても僕らはこの先の展開こそが見たいんだ、と思ってしまうんですよね。

魔法陣グルグル

深夜枠で再アニメ化ということで見る前は、誰得なの?って思ってたんですが見事に俺得でした。ありがとうございます。
尺の都合の高速展開は色々言われますが、パンフォス遺跡〜レフ島を丁寧に描いてくれたので特に文句はないです。

それにしてもひたすらククリが可愛いアニメでしたね。丸っこいテイストでコロコロと動く作画も良かったですし、小原好美さんのお芝居も新鮮でした。
また石上静香さんの少年演技も意外でしたがよくハマってました。

ラブライブ!サンシャイン!!(2期)

初代ラブライブやサンシャイン1期と比べて期待を下回る出来でした。 というのも「閉校」というイベントを軸にシナリオが展開されるんですが、そこに対するキャラのリアクションが予想通りであまりにも普通すぎて…。

ラブライブシリーズはベタなメディアミックス展開とは裏腹にアニメ作品内では予想を裏切るドラマチックな脚本展開が売りだと感じていたので、あまりにも予定調和な流れに期待外れに感じてしまったんですよね。
もちろん、単に高校生が閉校というイベントに向き合った時の物語としてみれば平均点は取れていると思うのですが…。 今回僕が感じた期待はずれ感もシリーズを踏まえてという部分が少なからずあるので、シリーズ物の難しさかなと思います。

閉校関連以外のエピソードに関してはキャラ掘り下げに寄与していて、いちAqoursファンとして楽しめました。
特に8話〜9話のSaintSnow関連のエピソードは良かったですね。初代ラブライブもそうでしたが、別のスクールアイドルが話に絡むと作品世界の広がりが感じられて良いです。   もし閉校が軸の物語ではなく、ラブライブを勝ち抜いていく物語だったら、このエピソードを軸にもっと作品全体を盛り上げられたんじゃないかなぁと想像してしまいます。